【伝説のレーサー】2447上島久男さんは弟子の反面教師?!のフライング王

レジェンドと呼ばれるような引退した選手は、BOATRACE殿堂やボートレース大村独自のボートレース殿堂、ボートレースマイスターに選ばれた人たちだけではありません。それ以外にも強烈な個性から記憶に残るレジェンドレーサーがたくさんいます。

上島久男さんは、そんなレジェンドレーサーの一人です。

短髪の白髪頭がトレードマークで、弟子の永井聖美選手からおじいちゃん呼ばわりされる愛されキャラクター。

しかしレースとなると、とにかくスタート命。スタートをバチッと決めてアウトから捲りたいタイプで、なんとも若いレーススタイルを貫きました。

スタートの目標はなんと.00!

これはさすがに弟子でも見習えず、弟子の多くは.10を目標にしているとか。ただ、スタートをしっかり行かなきゃいけないという気構えは、弟子みんなが大事にしている師匠からの教えです。

そんなスタート命の上島さんですから、弟子はスタートのことしか教わってないと口々に言います。「ペラのことは教えてもらってないから、私は叩くのが下手です」と永井選手が言っていました。

さらに上島さんは、スタートでアジャストするのが嫌い。お客さんの期待に応えるためには、アジャストしてしまってはもったいないそうで。じゃあアジャストしなかったらどうなるかというと、入ってるか、フライングです(笑)

41年の選手生活で通算フライング本数は94本。どうやらダントツのワースト記録らしいので、今後この記録を上回る人は出ないでしょう。だって単純に平均すると、1年間で2本以上Fするわけですが、そんな平均的な走りが生涯できるはずもなく…。そのため、F3を8回も経験しています。もし同じような選手が出てきたら、今の時代は上島さんの記録に行き着く前にクビになると思います。

そんなフライング王ですから、


F休みが多くて長いため、41年間で通算6514走というのは他の人の3分の1だそうで、おかげで体に変調をきたすことなくレーサーを終えられました。

そんな上島さんの伝説のレースといえば、2006年8月28日に行われた東京新聞盃@平和島の優勝戦です。
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上島久男チルト3度で6コースから捲って優勝!

当日朝に行われた公開優出インタビューで、「阿波みたいに3度で捲れ!」というファンからの声が聞こえたので、やってみようと思ったそうです。

5号艇でしたが、チルト3度にして大外6コースから臨んだ優勝戦。.01のトップSで捲り、優勝。上島さんはこのときのことを振り返って、「スタートでメチャクチャ伸びて、うわぁーと思ったけどとにかく目をつぶって行った。もう3度は乗らん」と言っていました。

フライング王という不名誉な称号を付けられてしまいましたが、アウトから捲るおじいちゃんは、レースをワクワクさせてくれたレジェンドでした。
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チムリー
Posted byチムリー