石野貴之~SGグランプリ初優勝おめでとう!~明暗を分けたレースのない2日間からの調整と作業力
2019年12月23日 公開

2019年のグランプリに賞金1位と2位で乗り込んできた毒島誠選手と吉川元浩選手は、今年を代表する選手です。
吉川選手は今年中盤に少し低迷した時期があったものの後半は盛り返しましたが、毒島選手は今年もコンスタントに活躍していた印象です。ならば今年はようやく毒島選手が金のヘルメットを被ることになるのか、注目が集まっていました。
今年2019年SGボートレースメモリアルとSGボートレースダービーの連続SG優勝があった毒島選手。毒島選手は2018年もSG連続優勝がありましたが、今年は自身初の昼開催でのSG優勝があり、もうナイター(だけ)王とは呼ばせないぞという2019年となりました。
一方、石野貴之選手は今年SGはチャレンジカップのみの優勝でしたが、9月以降の優出成績が7優出2優勝、他2着3着のみという今年後半は素晴らしい成績でした。これによって、賞金3位でグランプリに乗り込むことができました。ちなみに毒島選手は9月以降、6優出2優勝で2着1回あるだけで他は着外でした。今年後半の勢いは石野選手も負けてはいませんでした。
グランプリ2ndから参戦する選手は、初日2日目と2日間、レースはなく調整する時間が与えられます。
トライアル2nd初戦前日のインタビューで、
「あえて何もしません」
と言い放った毒島選手に対し、石野選手は険しい表情で次のように言いました。
「今、本体整備中です。明日まで間に合わせます」
トライアル2nd初戦の直前情報では、石野選手はピストン×2個、リング×4本、キャブレター、シリンダを交換、毒島選手の部品交換情報はありませんでした。
これが後々どういう結果を生んだのかはもうご存知の通りです。
石野選手は優勝後、何度も何度も、
「最後まで試運転して調整してきたのが良かったです」
と繰り返していました。
毒島選手が本当に何の調整もしていないかどうかは分かりません。しかし石野選手は、チルト角度も始めは-0.5°で、その後に0°にしています。初戦だけでなく、優勝戦まで続けた細かな調整。これは、いろいろ試してみないことには正解が見当たらないのだと思いました。
短期決戦だからこそ、その調整力と作業力こそが、石野選手が自ら優勝を掴んだ力だったのです。
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