ジュテームとガッデムとボートレース

ペラ調整の日々に全速まくり差しのスパイスを加えた逸品。チムリー特製パンチの効いたボートレースの味をお楽しみください。

石野貴之~ただでは転ばない努力の杖

石野貴之~2021年初SGクラシック制覇も大スランプの理由【2】最終回 - 競艇コラム

SGクラシックを優勝するも、A1キープが危ぶまれていた大スランプ中の石野貴之。

期末までの最終節、ボートレース津で開催された『津PR第1戦チャンピオン大集合!』に勝率6.08で乗り込んだ石野貴之は、節間成績22411111で優勝戦にコマを進めた。予選は2位だったが準優で波乱が起き、優勝戦は石野が1号艇になった。

どっかで聞いたことある話やなぁ…
(わからない人は、今年のクラシックを思い出してみよう!)

優勝戦は、準優での波乱を演出した藤山翔大がチルト+0.5で3カドから捲りを決めて優勝。石野は6着に敗れた。

とは言え、節間5勝を上げた石野。クラシックで優勝した時に、「A2でグランプリに行きます」なんて言ってたけど、しっかり最後まで諦めずに勝率6.27でA1ボーダー6.20をクリアし、今期を締めくくった。

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チルト3度組はいま~菅章哉の大捲り優勝はこれぞチルト3度の破壊力

阿波勝哉でさえもチルト角度を3度にすることがなくなった現代ボートレースでは、捲りで優勝するということは難しいと、マスターズチャンピオンを捲り差しで優勝した原田幸哉は言った。

原田幸哉が優勝者インタビューでそう言った同じ日、ボートレース唐津の優勝戦では、チルト3度での大捲り優勝があった。優勝したのは、徳島支部4571菅章哉。菅は2020年3月にF3を犯してしまい、それを未だに引きずって2期連続のB2だが、現在の勝率は7点台に乗っており、来期はA1復帰となるだろう。



かつてチルト3度で走っていた選手と言えば、私が知っているだけで、3244後藤道也、3347矢後剛、3398有田岳、3852澤大介、4365盛本真輔がいるが、もうこれらの選手のチルト3度は見られない。と思う。

菅章哉が今年優勝している他の2回は、いずれも4コースからで、捲り差しと捲りで優勝している。捲りで優勝するのが難しいとされている現代ボートレースで、新しい風(逆に古い風?)を吹かせてほしい。

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石野貴之~2021年初SGクラシック制覇も大スランプの理由【2】最終回

石野貴之~2021年初SGクラシック制覇も大スランプの理由【1】 - 競艇コラム

昨年から今年まで続く石野貴之の大スランプの焦点は、F休みやSGの出場履歴ではなく、何と言っても勝率だ。

前の記事に書いたように、瓜生正義との比較では、石野の方が大きな舞台で戦う機会が多かった。とはいえ、石野の方が1点以上も勝率が低いのは通常は考えられない。SGは点増しだし、何と言っても、SGでも好成績を収めてきたからこそその地位にいるというのは、誰から見ても明らかだ。

ではなぜ今、考えられないような勝率になってしまっているのか。

ここで、「Fが原因でSが行き切れず、思うようなレースが出来ない説」があるが、それは少し違うと思う。石野は前からSにそこそこバラつきはあり、平気で.30はあるし、逆に0台を連発することはない。F持ちであろうがなかろうが、STに大差はないので、S行き切れずというのは違う気がする。

Fをしたからレースが消極的にになり、着順が極端に悪くなったかというと、それも違う。石野は節間に6着を引くことはままある。それが実は瓜生との大きな違いで、瓜生は大敗が少ない。それは2人のレーススタイルの違いを表している。

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石野貴之~2021年初SGクラシック制覇も大スランプの理由【1】

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SGを優勝したのに、こんなに表情が硬い石野貴之を見たことがあるか。その時の笑顔も力強さや自信はなく、弱々しいものだった。

グランプリを獲った次の年は、活躍が目立たなくなる選手は多い。グランプリを目標に集中し続けた1年間、いや、数年間を過ごしてきたのだから、緊張の糸が切れるように、成績が少しくらい下がっても仕方がないものだと思う。

しかし、グランプリ優勝戦出場者は、翌年のSGはボートレースダービーまで優先出場権が与えれるので、フライングなどがなければ出場できてしまう。だから特に注目していない限り、調子の良し悪しは正直よく分からない。

ということで調べてみた。これまで制度が変わった2014年以降のグランプリを制した選手の中で、グランプリ獲得の次の年に全く活躍していない選手は、………いなかった。最低でも一回はSGの準優勝戦には乗っている。

ただ、活躍が少なかった選手として名前を挙げるとすれば、それは瓜生正義である。

2016年にグランプリを制した瓜生正義は、2017年前半にF2になってしまう。しかもそのうち1本はG1の優勝戦でのFだったので、G1の出場機会が減った。同じ年の後半にもまた1本Fをしてるが、ダービーにもグランプリシリーズにも出場している。FによりSG出場回数は少なかったが、それでも勝率は7点台後半を残した。

では、石野貴之はどうだったのか。

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女子選手がSGを獲るために必要なこと〜鵜飼菜穂子と峰竜太の共通点〜

鵜飼菜穂子さんが引退レース直後のインタビューの中で、女子選手に活を入れる場面があった。

鵜飼菜穂子さん。女レジェンド、引退【2】 - 競艇コラム - ジュテームとガッデムとボートレース

そのインタビューを今の女子選手のどれだけの人数が見たのか、見た選手がどう感じたのかは定かではないが、少なくとも、「もっと成績を伸ばしたい」「賞金をたくさん稼ぎたい」「SGに出場したい」という意識の高い選手は、気合いが入ったに違いない。

鵜飼さんは第一線で活躍した女性レーサーのパイオニアであり、ボートレース界における女性の社会進出や男女平等を自身の手で切り拓いてきた。かつての男社会の中で、私などが計り知れないほどの苦労をされ、そのおかげで今の女子レーサーの地位があるのは言うまでもない。

鵜飼さんの功績はそんなジェンダーの問題に言及されがちなところがあるが、インタビューでは、純粋に『仕事で結果を出すために何をしてきたか』を話されていた。

実はそれは、皇艇・峰竜太選手が、女子選手がSGを獲るために必要なこととして、平山智加選手と大山千広選手にアドバイスしたことと共通する部分が多かったのだ。

2万人登録記念コラボ①【峰竜太&大山千広&平山智加】前半戦


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