メッカなのに住之江ボートレース場は昔は住之江にはなかった!

今はボートレースのメッカとして知られるボートレース住之江は、その昔、住之江にはありませんでした。

住之江ボートの前身のボートレース場は、大阪狭山市にありました。
あった場所は、なんと溜め池!
狭山池という今も存在する地元では有名な大きな溜め池です。何を隠そう私チムリーは、狭山池の近くに実家があります。

私は去年、狭山池にある狭山池博物館に行きました。

狭山池は、古く飛鳥時代から灌漑用の溜め池として役割を担っていた重要な溜め池でした。池から水を出す水路として、木を使った時代もありましたがだんだん腐ったりして、何度となく改修工事を行いながら池を維持してきました。

鎌倉時代の改修の際、東大寺を再建した僧の重源が狭山池の改修を指揮しました。重源は「このあたりは古墳が多いから、石室を繋いで水路にしよう」と思いつき、古墳を掘り起こし、石室の中身を空けて水路に利用しました。

狭山池にあった競艇場は、夏に好天続きで池の水が干上がり、レースが出来ない日が続きました。結局再開できず閉鎖、住之江に移ることになりました。

これって何か罰か祟りなような気がしませんか?

だって掘り起こした古墳の石室が埋まっていて、僧が食物を作るために作った溜め池ですよ。水を汚すモーターボートで走り回り賭け事をするとは、狭山池ではやってはいけないことだったんではないでしょうか。
(地元の人間からするとそもそも狭山池が干上がるなんて聞いたことがありません。)

自然や歴史をも大事にしながらボートレースを上手に楽しんでいきたいですね。

チムリー
Posted byチムリー